大学で心理学を学び職業として心理カウンセラーを目指す場合の進路について

大学院への進学、他分野での経験を積むことが心理カウンセラーになる現実的な手段

 心理カウンセラーになるオーソドックスな方法は、大学で心理学を履修し卒業することですが、職業にする場合は大学を卒業しただけで通用しないのが現実です。

学校で学ぶ内容はあくまで理論的な知識だけで、カウンセリングは心理学の専門知識を活用した技術を使用して対応する必要があるため、大学だけの学習で実践的なカウンセリングノウハウを身に付けるには無理があります。

将来、職業として心理カウンセラーの仕事に携わっていく場合は、大学で学んだ心理学の基礎知識を活用して、臨床心理士を目指せる大学院に進学したり、心理専門職の公務員や民間企業への就職を目指し経験値を養うことが重要になります。

無資格でも心理カウンセリングはできる?

 心理カウンセラーの仕事をするのに無資格でできるかどうかですが、資格は必ずしも必要ではありません。

カウンセリングの実務ができることと、資格を持っているかいなかはほとんど関係ありません。

しかし、現実は心理カウンセラーの仕事をするには、臨床心理学をはじめとする心理学の基礎知識は必ず必要になりますし、資格を持っていても経験無しでは十分なカウンセリングができないというのも事実です。

心理カウンセラー資格の主な種類

 心理職に関連する資格には、どんな資格があるのでしょうか。

臨床心理士は文部科学省認可の日本臨床心理士資格認定協会が実施している民間の認定資格です。

産業カウンセラーは、民間企業などの労働者を対象にした民間機関が認定する資格です。

精神保健福祉士(PSW)は、精神科ソーシャルワーカーと言われていたもので、1997年にスタートした国家資格になり、カウンセリング知識やスキル以外に、精神障害者の自立支援や社会参加を援助するための福祉的な業務を行う能力も必要です。

認定心理士、交流分析士、学校心理士などは、心理関連の学会・団体・協会が実施している認定資格です。

このような資格を取ることで、認定基準の技能を習得したことになるので、実務でも自信を持って仕事に取り組むことができると思います。

心理学を履修できるその他の学部

 大学や大学院の心理学課程以外にも心理学を学べる学部はあります。

教育や福祉に関する学部の場合、発達心理学・教育心理学などに限られますが心理学についても履修することが必要になっています。

経営学部でも上手く人材を使って組織運営するために心理学が参考にされることもあり、教育学部では心理カウンセリングについて学習できるところもあります。

心理カウンセラーの資格試験は、心理学の学部・学科を履修し卒業して受験資格を得られるものもあり、心理学を学べる学校を卒業することは資格取得に有利に働くことが多くあります。

大学で学んで公的機関・民間機関の心理職カウンセラーになる

 大学で心理学について専門的に学び卒業してから少年鑑別所、家庭裁判所、児童相談所などで心理専門職の公務員試験を受験し、心理職として働くのも有効な手段で、入職できれば研修を受けた後、心理職関連の部署に配属されることが多いようです。

民間企業の場合は、人事や労務関連の求人に応募し採用試験を受けて合格を目指します。

求人募集の中には、大学や大学院での心理学課程履修者を採用条件としているところもあるため、事前に応募条件を確認してから準備を行いましょう。

心理職として公務員や会社員ということで入職できれば、収入面や待遇面が保証されるので、安心して生活することが出来ます。

男女の雇用格差がなく安定しているのが公務員心理職の魅力ですが、求人募集は少なく、あっても競争率が激しくのが実状です。

大学で学んで臨床心理士になる

 臨床心理士は指定の大学院で心理学を履修することが受験条件になっていますので、高校から目指す場合は長期間に渡って学校に通うことになります。

様々な心理カウンセラー資格の内、臨床心理士は専門的で最高レベルの資格ですが民間資格になり、医師や弁護士などのように法的な観点で職務や身分が保障されている資格ではありません。

ですが、専門的能力が必要となる仕事のため、他の民間資格とは一線を画す重要な部類の資格になります。

そこで、社会的地位の向上や信頼性の確保のため、以前から国家資格としてお墨付きを与えるよう法整備が必要とされていましたが、2015年9月に公認心理師法が公布され、心理カウンセリング資格では唯一の国家資格がスタートしたところです。

臨床心理士や公認心理師の資格は、幾種類もある心理カウンセラー資格の中では比較的、仕事や収入アップに繋がりやすい資格ですが、それを仕事にどう繋げるかは自身の努力次第です。

大学で学んで研究者型のカウンセラーになる

 大学・大学院と心理学を専攻し卒業した後、大学に残り臨床心理学などについて学術研究を行い、研究者タイプの心理カウンセラーとして活躍している方もいます。

大学は、実習施設で大学院生が学べる施設機能があるだけでなく、学生向けの相談室も設置されており、また学生以外の一般人向けの外来相談室が設置されている学校も多くあります。

そのため、大学教員を兼ねる臨床心理士は、この相談室などでカウンセリングを行い実践的訓練を積み重ねスキルを身に付ける場として活用してるところもあります。

また、大学での研究ではなく、行政や民間の研究所に就職し研究員としてやっていくという方法もあります。

このように、教育分野、福祉分野、民間企業の人事部門などでカウンセリングの実務経験を積み心理カウンセラーとしての専門性を深めていくことも可能ですし、心理学やカウンセリングに関する学会や団体に加入して、幅広い人脈を築くことで、将来のキャリアアップや仕事の転機に繋がる可能性も大いに期待できます。

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